こんにちは(@john blog0512)です。
「子供が筋トレを行うのは良くない!」
「身長が伸びにくくなるからやるな!」
といったことを耳にしたり、言われたことがある人は多いのではないかと思います。
自分も今まではそう信じていました。
しかし結論から言うと、子供が筋トレを行っても大丈夫です。
そして、身長が伸びにくくなるというのも正しくはないということが分かってきています。
子供も筋トレした方が良い
近年、子供の体力・筋力が一昔前と比較して低下してきていることが分かっています。
ゲームなどがかなり普及し、外で遊ぶ機会が減っていることも1つの原因かもしれません。
そして、子供に対する筋トレの効果を発表している論文も増えてきています。
筋トレのメリットとしては、成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンはむしろ子供の成長を促すと言われています。
そのため、筋トレをして身長が伸びないというのは間違いであるということが分かります。
適切な筋トレをすることが子供の成長と発達を促し、筋肉が太くなることで関節や靭帯などに負担がかかりにくくなります。
その結果、ケガ予防にもつながるんです。
他にも子供の頃に脂肪細胞の数が決定されると言われています。
この脂肪細胞は、子供の頃に決定されると大人になっても減ることはないようです。
つまり、脂肪細胞が少なければ太りにくい体質を手に入れることができるということになります。
そのため、子供の頃に筋トレをすることはかなりのメリットがあることが分かります。
ケガには気をつけないといけない
子供の骨には成長線(成長軟骨)というものがあります。
この成長軟骨を傷つけてしまうと、関節に負荷がかかりケガをしやすくなってしまいます。
そのためオーバーワークは注意です。
どうしても筋トレというと、ダンベルやマシンを使って高い負荷をかけてしまいがちですが、子供では逆効果となるようです。
そのため、筋トレをするには適切な方法を選択していかなければなりません。
どんな筋トレが良いのか
自重トレーニング?ウエイトトレーニング?
筋トレには自重トレーニングやウエイトトレーニングがあります。
この2つでは子供(特に中学生まで)では自重トレーニングが有効であるといわれています。
ウエイトトレーニングでむやみに負荷をかけてしまうと、成長段階の関節に負荷がかかりケガをする可能性が高くなります。
小学生の筋トレの効果を研究した論文がありますので紹介します。
対象者:高学年男子・女子児童
方法:腕立て伏せ、上体起こし、長座体前屈
週2回の体育の時間に実施 10回ずつ 約7か月間
トレーニング群と非トレーニング群で比較
測定項目:50m走、立ち幅跳び、ソフトボール投げ、反復横跳び、握力、上体起こし、立位体前屈
結果:すべての測定項目において、トレーニング群の方が記録の改善がみられた
特に男子では、50m走、上体起こし、ソフトボール投げにおいて有意に記録が伸びた
女子では握力が優位に記録が伸びた
新本 惣一朗:小学生における上半身トレーニングが運動能力に及ぼす影響
7か月もあれば小学生であれば身長や体重は増します。
この研究では身長の変化量との相関係数で結果を出されており、継続的に筋トレをすることで、小学生でも効果がでるということが分かります。
時期別でトレーニングの変化をつける
また時期別でトレーニングの内容を変更した方が良いとも言われています。
小学生の時期には神経系が発達しやすいと言われています。
そのためこの時期には、日常生活ではないような動きをするといいといわれています。
様々なスポーツに親しむことが神経系を発達させる手助けとなるので、まずは楽しみながら色んなスポーツをやってみましょう。
中学生になると呼吸・循環系が発達しやすくなります。
この時期には長距離走やサーキットトレーニングなどもいいと言われています。
高校生になると、筋・骨格系が発達しやすくなります。
十分な食事とウエイトトレーニングなども取り入れていくとかなり発達が見られてきます。
まとめ
- 子供が筋トレをすることは良いことである
- 身長が伸びないということは間違いである
- 年代別でトレーニング内容を変えるとより効果的
- まずは楽しみながら運動して、自重トレーニングを取り入れていく
スマホやインターネットの普及によって、外で運動する機会も減っていく傾向であります。
まずは楽しんでできるような環境づくりが重要かもしれません。
家族でも協力して、子供に運動や筋トレを促していきましょう!